明治期の思想家・政治家で、フランス流の自由民権思想を日本に紹介したことから「東洋のルソー」と称された。ルソーの『社会契約論』を漢文で訳した『民約訳解』を著し、人民主権の思想を広めた。自由民権運動に加わって藩閥政治を批判し、言論と著述をもって民権の伸張を訴えた。晩年、余命わずかと告げられてなお冷静に思索を綴った『一年有半』などの著作を残し、唯物論的な独自の思想を貫いた反骨の人であった。