未到
西周
にしあまね
nishi amane
略歴
石見国津和野藩出身の洋学者・思想家で、幕府の命によりオランダのライデン大学に留学し、西洋の法学・哲学・経済学を体系的に学んだ先駆者。帰国後は幕府の洋学教育機関開成所の教授となり、維新後も新政府に出仕して軍制の整備や兵部・文部の要職に携わった。とりわけその功績は、西洋の抽象的な学術概念を日本語に移し替えたことにあり、「哲学」「科学」「芸術」「理性」「主観」「客観」など、今日われわれが当然のように用いる数多くの学術用語の訳語を創案した。西洋思想を日本語で考える土台を築いたのである。また森有礼らと結んだ啓蒙結社明六社の中心人物として、雑誌を通じて近代的な学問と思想の普及に努めた。明治の知の骨格を言葉の面から支えた人物である。
未到