明治期の思想家・美術指導者で、日本美術の再興と近代化に尽くした人物。フェノロサとともに伝統美術の価値を見直し、東京美術学校の設立と運営に深く関わって、横山大観ら多くの画家を育てた。のちに日本美術院を創立し、新しい日本画の展開を後押しした。英文で『茶の本』を著して東洋の美意識を世界に伝え、アジアの文化的一体を説いたことでも知られる。西洋化の波のなかで日本の美の伝統を守り、世界へ発信した先駆者である。