未到
大久保利通
おおくぼとしみち
okubo toshimichi
略歴
薩摩藩の下級藩士に生まれ、西郷隆盛・木戸孝允と並ぶ「維新の三傑」の一人として明治維新を主導した政治家。若くして島津久光に接近し、盟友の西郷とともに薩摩を倒幕へと動かし、薩長同盟の締結と王政復古の実現に大きな役割を果たした。維新後は冷徹な現実主義者として新政府の実権を握り、版籍奉還に続いて廃藩置県を断行して封建体制を一掃、岩倉使節団の副使として欧米を視察して近代国家の姿を目に焼き付けた。帰国後は征韓論をめぐって西郷らと対立し、これを退けて政府から下野させ、内務卿として殖産興業・地租改正を推し進め、富国強兵による中央集権国家の建設に邁進した。西南戦争では旧友の西郷を討つという苦渋の決断を下し、その翌1878年、東京・紀尾井坂で不平士族に襲われて暗殺された。冷厳沈着でありながら維新の理想に殉じたその生涯は、近代日本の骨格を築いた最大の功労者として今日も評価される。
未到