未到
高杉晋作
たかすぎしんさく
takasugi shinsaku
略歴
幕末長州藩の志士で、明治維新への道を武力で切り開いた革命児。城下士の家に生まれ、吉田松陰の松下村塾に学んで久坂玄瑞と並ぶ双璧と称された。上海に渡って半植民地化した清国の惨状を目の当たりにし、攘夷と藩の変革への危機感を深めたと伝わる。1863年、身分を問わず有志を集めた画期的な武装組織「奇兵隊」を創設。四国連合艦隊との下関戦争後の講和交渉にも臨んだ。禁門の変や四国艦隊砲撃で長州が窮地に陥り、藩論が幕府恭順(俗論党)に傾くと、1864年末わずかな同志とともに功山寺で挙兵し、内戦を制して藩論を倒幕へと転換させた。翌年からの四境戦争(第二次長州征討)では海軍を率いて幕府軍を破ったが、かねて患っていた肺結核が悪化し、1867年、維新の成就を見ることなく27歳で世を去った。豪放にして奇略に富み、「おもしろき こともなき世を おもしろく」の句を残したとされる、時代を疾走した英傑である。
未到