未到
徳川慶喜
とくがわよしのぶ
tokugawa yoshinobu
略歴
江戸幕府第15代にして最後の将軍。水戸藩主徳川斉昭の子に生まれ、聡明さを買われて一橋家を継ぎ、将軍後見職として幕末の難局に臨んだ。将軍職を継いだ頃には幕府の権威はすでに大きく傾いており、討幕の気運が高まるなか、慶喜は政権を朝廷に返上する大政奉還を断行して、二百六十余年続いた徳川の治世に自ら終止符を打った。しかし新政府との対立から鳥羽・伏見の戦いに至り、敗れると大坂から江戸へ退いて恭順の姿勢を貫き、勝海舟らに後事を託して江戸城無血開城を実現させた。維新後は政治から距離を置いて静岡に隠棲し、写真や狩猟などの趣味に没頭する悠々自適の余生を送った。晩年には公爵に叙され、旧将軍としては異例の長寿を保って1913年に没した。
未到