未到
豊田佐吉
とよだ さきち
toyoda sakichi
略歴
明治から大正にかけての発明家・実業家で、トヨタグループの祖。遠江(現在の静岡県)の大工の家に生まれ、母や近隣の女性たちが手織りに苦労する姿を見て、織機の改良に生涯を捧げた。独学で研究を重ね、木製人力織機に始まり、やがて糸が切れると自動で機械が止まる仕組みを備えた自動織機を完成させ、日本の紡織技術を世界水準へと押し上げた。「発明王」と称され、彼が説いたという「障子を開けてみよ、外は広いぞ」の言葉は進取の精神を象徴する。長男の喜一郎が自動車事業を興す土台を築いた点でも、近代日本のものづくりの原点に立つ人物である。
未到