明治の小説家・評論家・劇作家・翻訳家で、日本近代文学の理論的な礎を築いた人物。評論『小説神髄』で、勧善懲悪を排し人間の心理や世態風俗をありのままに写すべきだと説き、写実主義を提唱して近代小説の方向を示した。自ら小説『当世書生気質』を著すとともに、シェイクスピア全集の翻訳という大事業を成し遂げた。早稲田で演劇の改良や教育にも力を注ぎ、多くの後進を育てた。