未到
山岡鉄舟
やまおかてっしゅう
yamaoka tesshu
略歴
幕臣にして稀代の剣客であり、剣・禅・書のいずれにも通じた達人。戊辰戦争のさなか、勝海舟の意を受けて官軍の陣中に単身乗り込み、駿府で西郷隆盛と会見してその胆力と誠実さで西郷を動かし、江戸城無血開城の道筋をつけた。勝海舟・高橋泥舟とともに「幕末三舟」と称される。剣においては一切の刀勢を用いぬ境地を求めて無刀流を開き、禅の修行を重ねて悟りに至ったと伝わる。維新後は明治天皇の侍従を務め、天皇の信頼を得た。1888年に没したが、その死に臨んで結跏趺坐のまま端然と息を引き取ったという逸話が語り継がれ、無私を貫いた人物として敬われている。
未到